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●学習コラム@ 〜日々の勉強編〜
幼児期における「読み聞かせ」の重要性と、そのやり方
(トマ教室 室長 苫米地 裕実)



読み聞かせの重要性

 読み聞かせを始める年齢は、早ければ早いほど効果は高くなります。0歳児から始めると良いでしょう。最初は登場人物が少なく、色合いも綺麗なわかりやすい絵の絵本から。言葉は繰り返し使われているものの方が入り易いです。子供は基本的にリピーターなので何度も同じ本を読むように要求してきますから、多少大人は飽きても読んで差し上げて下さい。同じ絵や聞いたことのある文に安心感を覚えます。

 3歳位になったら、文字が多い絵本やシリーズものも楽しめるようになります。お気に入りの本を親子で見つけていきましょう。

生きる力となる

 親御さんが読んでくれた優しい声と、穏やかな表情・微笑みは、お子さんの心に深く染み入ります。そして、親御さんと自分だけの世界に出来るコアな時間は、お子さんにとって、親御さんの愛情を実感できる大切な時間となります。これは、深層心理にまで入り込み、人としての根源的な自信につながります。お子さんが将来、道に迷うことがあった時、己に負けず乗り越えていく力の大事な礎となっていくのです。

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会話から国語力が

 読み取りと表現力は、親御さんが言い方や話し方を教えるだけではなく、たくさん会話をする中で培われていく力です。乳児クラスの発語期・増語期のお子さんの言語力を伸ばす為のアドバイスとして、いつも「お子さんとおしゃべりしましょう」と申します。「やめなさい」、「早くしなさい」、「着替えて」、「○○しなさい」と、指示する言葉はおしゃべりではありません。指示された言葉は子供の耳を通り過ぎていき、心には留まりませんから。

 しかし、人は何か子供さんと話して下さいと、突然言われても困る事もありますし、子供に愚痴ばかりを話す訳にもいきません。そんなときに役に立つのが「本」なのです。本には、作者によって使う言葉も傾向がちがいますから、様々な言語に触れる事が出来ます。また、話し言葉より書き言葉の方が、綺麗な日本語にも触れられます。言葉の順序も作者によって何度も推敲されたものですから、幼児期に是非耳に入れたい言語ですね。

テーマについて、考える

 幼児用の本には、道徳的、説諭的、考えさせるものが多いので、読み聞かせをなさった際に文章のテーマについて是非家族でお話ししてみて下さい。お子さんが何か失敗した時に、「あなたはいつもそうだから、駄目なのよ」等と、たたみかけて叱ってしまった事はありませんか?お子さんでも、冷静に考えれば受け入れられる事も、失敗したその時では聞き入れにくくなっています。しかし、本の登場人物は自分ではないので、何故失敗したのか、どうすれば良かったのか等、客観的に公平に判断出来ます。このようにして幾つかの事例を本の登場人物でシュミレーションして考えておくと、いざ、お子さんが似たような場面に遭遇したときに生かしていけるのです。

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読み聞かせのやり方

 では、読み聞かせは、どのように進めていけば良いかの例を挙げて説明いたします。量は、5分〜10分位。出来れば読み切りが望ましいです。長い本なら一章ずつ等、無理のない範囲で。使用する本は、先に述べたように入り易いものから。お子さんが興味を持てるもので構いません。慣れてきたら名作にも挑戦しましょう。

 読んであげる時間は、ご家族の方がゆったり出来る時間にしましょう。読み手が急いていてはよくありません。出来ればお子さんが眠りにつく時間。ベッドや布団に入ったら読んであげるのが効果的です。人はその日あった事を眠っている間、脳が何度も反芻します。そして眠りにつく前の記憶が一番印象深いのです。楽しい本や、優しいお話しで一日を終えられる。何と素敵な事ではありませんか!

1. はじめにお家の方が読んで差し上げて下さい。その後、ご本人が自分でも読みたいお子さんはご自分でも読みましょう。でも、最初は目で字を追うことなく耳から聞くのみで自由に想像の翼を広げ、楽しませてあげて下さい。

2. お子さんに内容についてインタビューします。当教室では、差し上げた文章プリントに表紙がついていて、インタビューした返答を記入するようになっています。インタビューしてもお子さんは始めのうち、「面白かった」、「わからない」、「忘れた」といった感想しか言えないかもしれません。誰が出て来た?という質問にも、「くま」、「子ども」、「知らない」などと単語のみで答えたり、そっけなく話しを聞いていなかったかの様な返答しか言えないでしょう。大人が求める感想に足るだけの返答が言えそうもないと本人が予想した場合、しばしば「わからない」、「忘れた」と答えます。ですから、「誰が出て来た?」、「他に誰が出て来た?」、「何をしたの?」、「それからどうしたの?」等と、つっこんで聞いていきます。

 そして、「あなたはその時、どう思った?」、「ママだったら、◯◯と思う」、「パパだったら、◯◯と思うかな?」、「〜さんだったら、◯◯と思うかな?」等と例を挙げて答え方を提示します。この時、二つ以上の例を提示するのがコツです。それによって人はそれぞれ、色々な感性、感想を持ち、それらは全て正しいのだとお子さん自身がわかります。そして、その中で自分はどの感想と近いのかを考えることで、自己を自覚し、将来に向けて生きる力を育くむ礎となります。

 こうして毎回インタビューしながら、お話しをすることで、お子さんの返答も内容が揃っていきます。幾つかの感想が出たら、今度は大人が「ではあなたは、本の男の子は◯◯したから失敗したと思うのね。そしてそういう時には、◯◯すれば良かったと思うのね」等と、5W1Hを整えて言い直してあげます。お子さんが自分で考えた事を、5W1Hが整った文章ではどの様になるのか、耳で聞くことで、お子さん自身の表現力が徐々に培われます。 始めから大人が整った文章で話したのを復唱させるより、本人が言葉を捻りだす作業が、何より大事です。本を通じ、様々な言葉を耳にし、それについて親子で会話をし、考えて貰う事から始めましょう。将来の国語力をつける為にも、小学三年生までは、是非毎日、毎夜、読み聞かせてあげて下さい。

コラム:トマ教室


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