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●学習コラム@ 〜日々の学習編〜
幼児期に必要な運動能力「小学校受験と運動を考える」
(0歳からの運動教室 フィジカルパーク 室長 小島 直人)



体力について

 現代は、子どもの「体力低下」が問題視されており、2000年から文部科学省もあらゆる政策を取り組み始めました。それほど子どもの体力が重要とされています。では、「体力」とはいったいどういうものなのでしょう。体力には、防衛体力と行動体力の2種類があります。

防衛体力とは・・・

・暑さや寒さに対する適応力(温度調整能力)
・病原菌に対する免疫
・身体的ストレスに対する抵抗力
・病気に対する抵抗力
普段の生活習慣(運動・食事・睡眠など)で身につけさせる必要があります。

行動体力とは・・・

 幼児期の発達時に必要な「筋力・瞬発力・持久力・調整力・スピード・柔軟性・リズム力」これらの行動体力を伸ばすためのスキルとして6つの能力が必要になります。小学校での学校生活をしていく上でも、子ども体力はとても重要で、小学校の先生もこの能力を注視しています。

くま歩き・動物歩きで培われる力

 小学校受験問題や、小学校の運動改善プログラムで取り入れられている「くま歩き」は、バランスチェックと共に腕の支持力を高める運動の一つです。鉄棒のぶら下がりや、登り棒・ジャングルジムの昇り降り・跳び箱などで体を支えるのに必要な力が身に付きます。いきなり跳び箱や鉄棒の運動からはいってしまうと「できる子とできない子」がはっきりしてしまい、できない子はすぐにあきらめてしまう子が多いようです。動物歩きは全身の筋肉を動かし、脳(前頭葉)が活性化します。前頭葉は理解しようとする力や意欲などの働きが活性化して、集中力が高まると医学的にも検証されています。くま歩きで知的能力も高まる!

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小学校受験の「指示行動」の落とし穴〜

 親御様がお子様の事を考えて小学校受験を取り組んでいらっしゃるのなら、「小学校受験」で「ロボット」を作らない事です。小学校受験の考査にある「指示行動」とは、「先生から言われたことをきちんとその通りに行動する」という事です。指示行動は学習の基本形であり、先生が言っていることをきちんと理解し、そこから行動することはどの現場でも求められています。先生の指示がしっかり理解できないと、当然行動もできません。ところが、この指示行動にとらわれすぎて大きな落とし穴がある事に、多くの親御様は気が付かないでいらっしゃいます。

 集団でのレッスンで、特に運動ではお友達の行動が気になります。先生の指示ではなくお友達の行動が視界に入るのです。先生の言葉を理解していないのに、「お友達のマネの練習」をしているにすぎない子は本当に多くいらっしゃいます。小学校受験の教室の現場では、お友達や先生の顔色を窺って、その真似を一生懸命にしている現場をたくさん見てきました。「他人の真似」をする「模倣」という作業は、スポーツなどでも技術習得ではとても重要ですが、これは受験の現場では「大きな落とし穴」にもなりかねません。なぜならば、「お友達を真似する」ことは「自分で考えていない」事につながります。実際この子は合格できるだろうと言われていた子が、テスト当日「自分がこう思っていたのに周りのお友達がこうしていたから」と間違えた行動をして不合格になり、涙した子どもたちを私は幾度も見てきました。

子どもに表現力を身につけさせたい!と思っている親御様へ!

 「子どもに表現力をつけさせたい!」そう思う親御様は多いはずです。小学校受験の面接、これから通っていく中学・高校・大学受験さらには、就職試験の「面接」の現場をお子様は経験していきます。「面接官の質問」に対し、「自分の意思」が上手に伝えられるかどうかはとても重要です。ところが、最近の子どもたちは自分の意見をしっかり表現できないと言われています。日本人の特徴とも言えそうですが、特に小学校受験のレッスンで見られるお子様の傾向として、お友達の言動を真似している子が多く見られます。それは「失敗をしたくない」「正解をしたい」「間違いたくない」「両親や先生に叱られたくない・褒められたい」などという気持ちが、自分の内面を理解できない。本来の自分を「表現」できない場面が多く見られます。受験では取り繕った行動や応答を、面接官は見抜きます。コピーのように、暗記した子はそういう事で簡単にわかりますし、子どもらしさを失っています。

 大事なのは、「本質」です。ですから、運動の場面でも、「指示行動の形式」ばかりにとらわれることなく、「考えて行動する力」を同時に身に付けていくべきだと思います。先生に言われたことを「素直」に聞くことと共に、自分の考えをしっかり持ち、表現する力を身に付けていくことが必要となります。それが学校の求めている「子どもらしさ」にもつながっていきます。「指示待ちの社員が多すぎて困っている…」と、ビジネスの世界でも嘆いている人は少なくはないでしょう。「自分から行動できる」社会にしていくためにも、幼少時代の生活で作っていきたいものです。

 運動では「声を出す」「しっかり表現する」事も同時に行っていけます。自己発見・表現力をも身に付けていきたいものです。

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プレ・ゴールデンエイジだからこそ運動が大切

 体を動かすことと、体の正しい使い方をマスターすることによって前頭葉を鍛える事ができます。神経系統の形成は生まれてから5歳ころまでに80%の成長を遂げ12歳でほぼ100%になります。体を動かし、神経系をトレーニングする。そうすると、逆上がりや縄跳びがいつの間にかできるようになってしまいます!

 また運動により、前頭葉が育ち、発育に大切なホルモン分泌等を促します。発育に何かしら遅れや、障害などを持っているお子様には、「運動療法」がとても有効的なのはこのためです。前頭葉は「記憶力・想像力など、知力に関わる能力のみならず、情緒・集中力・おちつき・忍耐力・コミュニケーション能力」なども深く関わっています。

 小学校受験に「運動テスト」が必要不可欠なのは、小学校が「心身の健全な子、知力ある子」を重視しているからです。小学校受験の取り組みを機に、「運動」を通じて子ども達と一緒になって「知力ある、健全な体と心の子ども」を目標とし、「運動」をお子様の発育を促進するための最大の「ツール」として取り組んでいただければ…と願います。

コラム:0歳からの運動教室 フィジカルパーク


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