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暁星小学校 佐藤正吉校長先生

新学年にあたり、新しい試みを教えてください。

暁星小学校 佐藤正吉校長先生

来年度は学園にとっても大きな節目の年となりま
す。マリア会が作った暁星学園が125周年を迎
えます。私立の学校として建学をしてから125
年の歴史を刻むわけです。
ところで、暁星小学校の授業スタイルや約束事を
取り上げると、ある意味古い形のよさがある学校だと言われます。例えば、授業ごとに起立・礼・着席をする、毎日朝礼をする、休み時間が終わったときは無言で整列して次の授業に向かうなど、動くときは力いっぱい元気よく動く、休み時間は元気よく遊ぶが、授業前は一回きちんと静かにして、授業に取り組むようにしています。「動と静のけじめを大切にする」、この姿勢は常に変わらないと思っています。
新しい試みとしては、お父様たちの力を借りたいと思っています。昨年の2学期に役員のお父様を中心に「父親の集い」を開きました。そのときの様子を聞くと、普段学校に出向くことは難しいが、色々な話を聞けるよい機会なのでぜひ続けたいとの意見を多くいただきました。一年に1、2回程度を目安にし、学校への父親参加の機会を作っていこうと考えています。また、身近に自然がないため、合宿の教育は一段と力を入れたいと思っています。2年生から6年生まで毎年春と秋に那須に行き、自分たちの力で生活します。飯盒炊さんでごはんを食べ、片付け、テントはり、近くをオリエンテーリングなど、新しい試みというわけではありませんが、自然の中で自由に体を動かす機会をますます充実させたいと思います。そして、9年目になる心の教育の推進も引き続き力を入れていきます。現在、毎週月曜に今週の聖書の言葉を各教室に示し、それをもとに今週はこんなことを心の中に刻んでおこうと担任が話をしています。これを委員会活動として、子どもが子どもに語りかけるようにしたいと考えています。始業の祈りは毎日全校でやっていますが、引き続き「いのち」を大きなテーマにかかげて、学年学級の重点目標として取り組みたいと思います。今の時代だからこそ、続けていこう、充実させていこう、もう一つ先に進めていこうと思っています。

朝礼ではどのような話をされますか。

毎週月曜日が私の持ち時間です。 聖書の言葉や聖書の内容については金曜の宗教朝礼で神父様が話してくださいます。そこで私は、「暁星健児とは」という話や、「人を大事にするということは」など違うテーマで話をするようにしています。先日は3学期ということもあり、一年間を振り返るという話をしました。自分のことが本当に分かっているだろうか。自分のことは実は他人が一番知っている。他人がどういう風に感じているか聞いてみよう。もし乱暴だねとか、カッとなるねと言われたとすると、自分自身のどこかが現れているのではないか?という話をしてみました。中国古事や論語の有名な言葉についても話します。「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」。この言葉は、君たちにとってはこういうことではないかと語りかけると興味を持つ子が多いですね。春に話した言葉は「少年老いやすく、学成り難し」でした。一学期が始まったばかりだけど、まだ平気と思うと時間はあっという間に経ってしまって取り返しがつかなくなるよ、と伝えました。そのときに、まだ続く言葉があるんだよと言ったところ、少しして2年生が門で朝の挨拶するときに「あの続きはこうですね」と言ってきました。担任がアドバイスして、自分で調べたそうです。その知的好奇心の強さに驚いてしまいました。世の中で起こっていることを話すことも大切だと思っています。「宇宙について」、「ノーベル賞受賞のニュース」など、時のニュースにからめて話したり、近くの北の丸公園には今こういう花が咲いているよなど、季節や自然についても話したりします。一番繰り返して言っているのは、暁星の子にはこういう子になってほしいという話です。お説教にならないように気をつけて話すようにしています。朝礼は自分の授業のひとつだと考えています。

暁星小の子ども達の特徴を短い言葉で表すと。

探究心、知的好奇心が強いことです。 すぐ答えられないようなどきっとすることを聞いてきます。4年生の子が、ピカピカ光る石を持っていて、「この中に入っているものはなんですか?」と聞いてきました。「理科の先生に聞いてみては」と、答えられないものは専門の先生に聞くように促したり、「調べてみたら」と、道筋を示すようにしています。その様子を見て、負けてはならじと、もっときれいな石を持ってくる子や、石ではない別のもので示す子もいます。
もうひとつは素直であるということです。「小さな紳士になりなさい」と言っているのですが、約束を守る、人に迷惑をかけない、人を大切にする教えを、職員が折に触れて言い、大事にしています。総じて素直で、言われたことに対して「はい」と答える子が多いです。ただし、素直ですが、単におとなしいというわけではなく、たくましさも併せ持っている子が多いと思います。暁星小学校には、7系統の電車で通学できますが、電車のトラブルでどこかの路線が止まっても他の路線を乗り継いで、冒険して学校に来る子がほとんどです。乗り物が好き、サッカーが好き、体を使ったおにごっこが好きなど、じっとしていませんが、守るべきルールはしっかり守る子どもたちです。学校全体でも厳しく言っています。本校には「困苦や欠乏に耐え、進んで鍛錬の道を選ぶ、気力のある少年以外はこの門をくぐってはならない」という言葉が刻まれているプレートがあります。近々このプレートをかつてのように正門のところに貼り付ける予定です。

最近児童との関わりの中で嬉しかったことを教えてください。

子どもの成長を感じることが嬉しいです。 毎朝、門に1時間立って「おはようございます」の挨拶を全校児童としていますが、低学年の子で、挨拶より先にジャンケンをする子が大勢います。子どもが「ジャンケンポン」といっても、私が先に挨拶でおはようございますと返していると、次第にそれをしなくなります。2月の中旬に6年生と一緒に4泊5日で九州へ修学旅行に行きました。出発前に、修学旅行は6年間の小学校生活の締めくくりとして、那須の合宿生活をきちんとまとめあげるものだと話をしたのですが、自覚した行動がとれました。途中で風邪をひく子や怪我をする子もまったくおらず、看護士は付いて行きましたがほとんど出番がなかったのが嬉しかったことです。また、ホテルの方への挨拶が立派だなと嬉しくなりました。例えば、「短い時間の滞在だったけどお世話になりました」とか、「温泉があって嬉しかった」と言葉を添えたり、「もう一回こういうホテルに泊まりたい」など、指示したわけでもないのに自分で考えた挨拶ができることに子ども達の成長を見ることができました。

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